どうも、ぜんざい太郎です。
今回は、法令科目の中でも暗記量が多くて厄介な「消火設備(しょうかせつび)」について解説します。

先生、消火設備って「消火器」のことでしょ?
赤いスプレーみたいなやつ。あれ以外に何かあるの?

それが大違いなんだよ。
消防法では、消火のパワーや仕組みによって「第1種」から「第5種」まで細かく分類されているんだ。
君が知っている普通の消火器は、その中で一番弱い「第5種」に過ぎないんだよ。
試験では、「スプリンクラーは何種?」「大型消火器の定義は?」といった知識問題や、「この建物には能力単位がいくつ必要?」という計算問題が出題されます。
この記事では、5つの区分の覚え方と、計算問題で使う「数値」の語呂合わせを徹底解説します。
消火設備の「5分類」完全リスト
まずは、1種から5種までを順番に見ていきましょう。
数字が小さいほど設備が大掛かりで、数字が大きいほど手軽なものになります。
| 区分 | 名称・内容 | イメージ |
|---|---|---|
| 第1種 | 屋内消火栓・屋外消火栓 | ホースを伸ばして水をまく設備 |
| 第2種 | スプリンクラー | 天井から水がシャワーのように出る |
| 第3種 | 固定式の特殊消火設備 (水蒸気・水噴霧・泡・二酸化炭素・粉末など) |
ガスや泡が部屋中に充満する(駐車場など) |
| 第4種 | 大型消火器 | 台車に乗っていて、手で押して運ぶデカイやつ |
| 第5種 | 小型消火器 | 廊下にある普通の赤い消火器、水バケツなど |
第1種〜第3種(建物と一体化)
これらは建物にパイプが張り巡らされている「固定設備」です。
水を使うのが第1種・第2種。特殊な薬剤(ガスや泡)を使うのが第3種です。
第4類危険物(油)の火災には、水をぶっかける第1種や第2種はあまり適していません(※霧状ならOKですが)。
そのため、危険物施設では「第3種(泡・ガス)」が主役になることが多いです。
第4種:大型消火器(おおがたしょうかき)
ここからが試験の重要ポイントです。
「大型消火器」とは、単にサイズが大きいだけではありません。薬剤の量に厳密な定義があります。
定義:台車などで運搬でき、以下の量を充填したもの。
- 機械泡(泡消火剤):20L以上
- 粉末(ABC粉末など):20kg以上
- 二酸化炭素:50kg以上
- ハロゲン化物:30kg以上

覚え方は「泡(あわ)と粉(こな)はハタチ(20)」。
これだけでも覚えておけば、消去法で解けることが多いぞ。
第5種:小型消火器(こがたしょうかき)
第4種以外の消火器はすべて「小型消火器」です。
また、以下の簡易的なものも第5種に含まれます。
- 水バケツ
- 水槽(専用のバケツが3個以上必要)
- 乾燥砂(スコップが必要)
- 膨張ひる石・膨張真珠岩(スコップが必要)

砂も消火設備なんだ!
そういえばガソリンスタンドの端っこに砂が入ったバケツが置いてあるのを見たことあるよ。
能力単位と所要単位の計算
次に、計算問題で出る「どれくらいの数の消火器を置かなければならないか?」という話です。
ここで2つの用語が出てきます。
- 能力単位(のうりょくたんい):消火器1本が持つパワーの単位。(例:この消火器は2単位の力がある)
- 所要単位(しょようたんい):その建物に必要なパワーの総量。(例:この倉庫には10単位分のパワーが必要だ)
つまり、「建物の所要単位」を計算して、それを満たすだけの「能力単位」を持つ消火器を置く必要があります。
所要単位の計算式
所要単位は、建物の「延べ面積」を「基準面積」で割って求めます。
所要単位 = 延べ面積 ÷ 基準面積
この「基準面積」が、建物の種類と構造によって変わります。ここを暗記しないと解けません。
| 施設の用途 | 耐火構造(燃えにくい) | 非耐火構造(燃えやすい) |
|---|---|---|
| 製造所・取扱所 (危険物を扱う場所) |
100㎡ | 50㎡ |
| 貯蔵所 (ためておく場所) |
150㎡ | 75㎡ |

覚え方のコツだ。
基本は「製造所=100(ひゃく)」。
燃えやすい(非耐火)なら危険だから半分で「50」。
貯蔵所は人が少なくて安全だから1.5倍で「150」。
危険物そのものに対する所要単位
建物の面積だけでなく、そこに置いてある「危険物の量」に対しても消火器が必要です。
こちらは簡単です。
指定数量の10倍ごとに、1単位
例:指定数量の100倍の危険物があるなら、100 ÷ 10 = 10単位分が必要。
第4類危険物に適応する消火設備
最後に、「油火災(B火災)」に使える消火剤を確認しましょう。
試験では「第4類危険物の火災に適応しないものはどれか?」と聞かれます。
効果的なもの(〇)
- 泡(あわ):窒息効果バツグン。
- 粉末(ふんまつ)ABCなど:抑制効果で即効性あり。
- 二酸化炭素・ハロゲン:ガスで窒息。電気火災にも強い。
- 霧状(きりじょう)の水:冷却+窒息効果。霧なら油にも使える。
使っちゃダメなもの(×)
- 棒状(ぼうじょう)の水:ホースから勢いよく出る水。油を弾き飛ばして火災を広げるのでNG!
実践演習!5問勝負
それでは、知識を定着させるための演習問題です。
計算問題も1問入れておきましたよ。
ハロゲン化物消火設備は、第2種消火設備に該当する。
答え:誤り
ハロゲン、二酸化炭素、泡、粉末などの固定設備はすべて「第3種」です。
第2種はスプリンクラーだけです。
大型消火器(機械泡)の充填量は、20リットル以上と定められている。
答え:正しい
その通りです。「泡と粉はハタチ(20)」の法則です。
ちなみに二酸化炭素は50kg以上です。
延べ面積450㎡の「屋内貯蔵所(耐火構造)」において、建物に必要な消火設備の所要単位はいくつか。
答え:3単位
貯蔵所の耐火構造なので、基準面積は「150㎡」です。
式:450 ÷ 150 = 3単位
(※これがもし製造所(基準100㎡)なら4.5単位→切り上げて5単位になります)
水バケツや乾燥砂は、第5種消火設備に含まれる。
答え:正しい
その通りです。小型消火器だけでなく、これらも立派な第5種消火設備です。
第1種消火設備(屋内消火栓)は、第4類危険物の火災に対して最も適応性がある。
答え:誤り
第1種は「水」をまく設備なので、油火災には適していません(火を広げる恐れあり)。
油火災には第3種(泡・粉末)などが最強です。
さいごに
いかがだったでしょうか。
「5つの区分」と「基準面積(100, 50, 150)」。この2つを覚えるだけで、消火設備の問題は8割解けたも同然です。

最初は難しそうだったけど、先生の話を聞いたら整理できたよ!
廊下の消火器を見たら「おっ、第5種だな」って思うことにする!
では、また次の記事でお会いしましょう!


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